あじさいの穴場スポット!日蓮宗最古の寺院「妙本寺」

2020.07.02

日蓮宗最古の寺院「妙本寺」はあじさいの隠れスポット!

「妙本寺」と聞いて、場所やお寺の由来がすぐにわかる人はそう多くないでしょう。鎌倉最大級の木造仏堂建築である祖師堂が見れたり、あじさい、紅葉を鑑賞できたりするにも関わらず、観光雑誌にはあまり掲載されることのない鎌倉の穴場スポットです。鎌倉駅から徒歩約10分の場所にある妙本寺は、観光で訪れるのにとても価値のある場所。この記事では、妙本寺で見れるあじさいはもちろん、お寺の由来・見所をご紹介します。

妙本寺で見れるあじさいは、お寺の雰囲気も合間って雰囲気抜群

妙本寺は境内がとても広く、あじさいが咲く季節になると至る所であじさいを見ることができます。そこでここでは、妙本寺のあじさいスポットを紹介します。

妙本寺のあじさい撮影スポット①方丈門をくぐった先の階段脇

一番の見所は、方丈門をくぐった先にある階段両脇のあじさいです。まさにあじさいロードと言わんばかりにあじさいが咲いています。あじさいと苔の生えた階段を一緒に撮影することで、味わい深い写真をおさめることができます。

妙本寺のあじさい撮影スポット②二天門前のあじさい

二天門前にもあじさいがたくさん咲いています。二天門とあじさいを一緒に撮影すれば、なんとも風情あふれる一枚に。いつまでもそこにいたいと思うような景色が広がっています。なお、二天門は、仏教の守護神である四天王のうち、持国天と多聞天が安置されていることから名称が付けられ、向かって右側が持国天、左側が多聞天です。

妙本寺のあじさい撮影スポット③比企一族の墓の前

比企一族の墓の前で咲くあじさいはどこか儚げ。北条氏に滅ぼされた比企一族の無念を弔っているかのようにも思えます。

妙本寺の歴史

ここで、妙本寺の歴史にも触れておきましょう。妙本寺のある場所は、かつて武将であった比企能員(ひきよしかず)一族が住む谷戸(やと)であったところから「比企(ひきが)谷(やつ)」と呼ばれていました。しかし、比企一族は建仁3年(1203年)に権力保持を目論む北条一族によって滅ぼされてしまいます。その時に生き延びた、比企能員(ひきよしかず)の末っ子である比企大学三郎能本が、日蓮聖人に出会い「一族の菩提を弔って下さるのは、この聖人しかいない!」と、自分の屋敷を日蓮聖人に献上したのが妙本寺の始まりだと言われています。

妙本寺の見所

妙本寺にはいくつか見所があり、それぞれの見方を知ることで、より妙本寺の歴史に触れることができます。あじさい鑑賞をするのと同時に、次で紹介する見所にも足を運んでみてください。

妙本寺の見所①鎌倉最大級の木造仏堂建築物「祖師堂」

妙本寺の中でも圧倒的な存在感を放っているのが「祖師堂」です。正面は約18.7m、奥行きは 約19.7mととても大きな木造仏堂建築物。妙本寺の祖師堂は鶴岡八幡宮や建長寺の法堂と並んで、鎌倉地方の幕末寺社建築を代表するものであると言われています。祖師堂の前に立つと、自分の存在がちっぽけに思えるような、それでいて自分自身を内省できるような、不思議な感覚に陥ります。ぜひゆっくり、時間をかけて祖師堂を見物してみてください。

妙本寺の見所②日蓮聖人銅像

妙本寺の境内には日蓮聖人銅像が建っています。そこには「ながくふかい縁に導かれて このお寺で 日蓮聖人に出会い 法華経を信じ お題目を唱えて 今生を力いっぱい 生きた人たち ここにやすらぐ」と書かれています。

妙本寺の見所③比企一族の墓

妙本寺は北条氏に滅ぼされた比企一族を弔うために建てられました。境内には比企一族の墓も見られます。当時を生き抜いた人々のお墓を目の前にすると、自分の命についても深く考えさせられます。

妙本寺の見所④蛇苦止堂

妙本寺の方丈門をくぐらず、左の路地をまっすぐに歩いて行くと、蛇苦止堂にたどり着きます。池の周りに無数に咲くあじさいや竹を見ることができる、妙本寺の中でも穴場スポットです。また、蛇苦止堂には、比企の乱の際、頼家の室であった若狭局(比企能員の娘)が家宝を抱いて飛び込んだとする井戸があります。この井戸の中では、今でも若狭局(比企能員の娘)が蛇に姿を変えて家宝を守り続けているとも言われています。また、比企一族が滅びてから約60年後、比企能員の娘の霊が、北条政村の娘に取り憑いたとしており、まるで蛇のように悶え苦しんだそうです。そこで、鶴岡八幡宮の別当・隆弁が、取り憑かれた娘に説法したところ、北条政村の娘は元に戻ったのだとか。その後も、若狭局(比企能員の娘)の霊が安らかであるようにと、蛇苦止明神が建てられ、今に至ります。

妙本寺の見所⑤本堂

方丈門をくぐって階段を上ると立派な本堂を見ることができます。釈迦牟尼仏、上行・無辺行・浄行・安立行の四菩薩、日蓮聖人像が安置されており、鬼子母神・十羅刹女・徳叉迦も祀られているそうです。

妙本寺の見所⑥山道をはじめとした景観そのもの

妙本寺は、歩いているだけで癒される空間が広がっているのも特徴です。山道や、祖師堂から見れる木々はまさに絵画のよう。山の中で々に囲まれた空間は、日常では感じられない雰囲気を醸し出しています。穴場スポットなので、人が少ない分じっくり満喫できます。足を運んだ際は、さまざまな角度から妙本寺を感じてみて下さい。

妙本寺の御朱印

妙本寺では御朱印を頂くこともできます。日蓮宗なので、御首題も頂くことが可能です。なお、御朱印は方丈門をくぐって階段を上がったところにある寺務所で頂くことができます。

妙本寺へのアクセス

妙本寺へは、鎌倉駅から徒歩約10分です。鎌倉郵便局の横道をまっすぐ進み、突き当りを右へ、その後橋を渡ってまっすぐ進めば、たどり着きます。

妙本寺はあじさいの穴場でもあり、観光の穴場でもある場所

妙本寺は境内が広く、自然豊かな場所です。梅雨の時期にはあじさいが咲き誇り、妙本寺の景観も合間って素晴らしい写真を撮ることができるにもかかわらず、鎌倉の中では穴場スポット。人の多さを気にせずゆっくりと過ごせます。また、比企一族の歴史的背景を知ってから訪れることで、鎌倉のことをより理解でき、その地でしか味わえない感覚を得ることもできるでしょう。ぜひ鎌倉を訪れたさいは足を運んでみて下さい。

妙本寺
248-0007 神奈川県鎌倉市大町1丁目15−1
TEL:0467-22-0777
拝観料:無料
駐車場:なし
トイレ:あり
時間:9:00〜16:00
URL:http://www.myohonji.or.jp

記事を書いた人
鎌倉の海・山・街・人が大好きな、鎌倉市在住のフリーライターです。365日中360日以上鎌倉で過ごしています。鎌倉の街をぶらぶら歩きながら、穴場スポットや隠れた名店を探すのが日頃の楽しみです。このサイトで紹介する記事には、実際に鎌倉に住んでいる僕ならではの視点と感覚を盛り込んでいます。鎌倉で過ごす時間をより楽しい時間にしたい方は、ぜひ僕の記事だけでなく、このサイトの記事を読んでみてください。個人でもツイッター・ブログを開設しているので、鎌倉について知りたいことがあれば、ご訪問ください!