神社

佐助稲荷神社 鎌倉のかくれ里

2020.04.22

鎌倉のかくれ里 佐助稲荷神社

鎌倉駅西口から徒歩約15分。閑静な住宅街を抜け、林に囲まれ佇む佐助稲荷神社。鎌倉の隠れ里と言われる地にあり、参道に連なる朱の鳥居と所狭しと置かれている白狐が特徴です。元々は鶴岡八幡宮の境外末社でしたが、明治42年(1909年)に独立した社となりました。

佐助稲荷神社の歴史

佐助稲荷神社は、初代鎌倉幕府将軍・源頼朝が建てた神社だと言われています。平家を滅ぼすきっかけとなる挙兵は、「かくれ里の稲荷」と名乗る翁が夢枕に立ち、促したとされており、のちに頼朝はかくれ里に祠(ほこら)を見つけ、その地を今の佐助稲荷神社としました。いくつか説はありますが、若い頃の頼朝の呼び名「佐殿」を「助けた」神ということで佐助稲荷神社と呼ばれるようになりました。

佐助稲荷神社のご利益は「商売繁盛」

佐助稲荷神社は、源頼朝が旗揚げの後、征夷大将軍までのぼりつめたことから、別名「出世稲荷」とも呼ばれています。また、ご祭神が農業や商売の発展を願ってお祀りされる「神様宇迦之御魂命」(うかのみたまのみこと)であることから商売繁盛のご利益があるとされています。毎年2月に行われる「初午祭」では、春の農作業開始の前に豊作が祈願され、鎌倉神楽が奉納されることでも有名です。

佐助稲荷神社は拝観料無料で参拝できる

なお、佐助稲荷神社に参拝するのに、拝観料は必要ありません。誰でも無料で参拝でき、参拝時間も設けられていません。

佐助稲荷神社の見所を紹介

佐助稲荷神社は決して大きな神社ではありませんが、境内にはいくつか見所があります。佐助稲荷神社に訪れた際は、これから紹介する見所を中心に散策してみてください。

1.参道に立ち並ぶ「朱の鳥居」

佐助神社の参道には49基もの朱の鳥居が立ち並んでいます。神域への入り口を示す門身。清められる感覚に包まれながらひとつひとつの鳥居をくぐり、拝殿へと向かいます。また、青い空、森林の深い緑とのコントラストが視覚的な楽しみを生み出しているのも佐助稲荷神社ならではの魅力です。

2.境内に所狭しと置かれている「白狐」

佐助稲荷神社の境内で一際目立つのが「白狐」です。数え切れないほどの「白狐」がいたるところに置かれており、一種の緊張感を演出しています。一説によると、開山良忠上人が子どもに虐められていた子狐を助けたところ、親狐が夢に現れ、人の病を直す薬草の種を授かったことから、一対の白狐を供えて願を掛けるようになったと言われています。白狐は社務所で対(左右1体づつ)大3,000円、中2,000円、小1,500円で奉納でき、佐助稲荷神社の好きな場所に置くことができます。

3.鎌倉時代から残る「祠(ほこら)」

佐助稲荷神社境内の左奥には、多くの祠が置いてあります。中には鎌倉時代から残っている祠もあり、祠に生えている苔が歴史を感じさせます。祠周辺は森に囲まれていることも相まって、神聖な空気が流れていることを感じられます。

4.今も絶えず水が湧き出る「霊狐泉」

神社に入って右奥にある霊狐泉も佐助稲荷神社の見所のひとつです。佐助の稲荷山は、昔から麓の田畑を潤す水源の地として知られていました。人々は湧き出る水を霊狐の神水とたたえ、神棚に備えているそうです。今も絶えず水が湧き出ており、ペットボトルに入れて持ち帰ることができます。

5.「本殿」は佐助稲荷神社屈指のパワースポット

境内の奥、階段を上ると姿を表す佐助稲荷神社の本殿にお参りすると、身も心も浄化して行く心地がします。無数の白狐が並んでいることも相まって、他のどの場所よりも神聖な雰囲気を感じられる場所です。(※2020年4月現在2019年の台風による倒木によって全壊してしまいましたが、2020年夏ころに再建される見込みのようです。)

6.縁結びの「十一面観世音菩薩様」

佐助稲荷神社の社務所の隣には、縁結びの十一面観世音菩薩様が祀られています。良縁に恵まれなかった美しい姫君である赤松幸運が出家し、現世の若い男女に良縁があるようにと祈願して彫ったと伝えられていています。

7.境内・周囲の「自然」も見所

佐助稲荷神社は、森の中に建てられています。そのため、四季の移ろいによって変化する木々や花、鳥のさえずり、さらには祠(ほこら)に生えた苔も見所と言えるでしょう。特に、初夏の佐助稲荷神社は鮮やかな緑に包まれます。少しの間目を閉じて五感で自然を感じれば、心の中に静かな時間が生まれ、心が浄化されたように感じるはずです。

佐助稲荷神社の御朱印のもらい方

佐助稲荷神社の御朱印を拝受したい方は、少し注意が必要です。佐助稲荷神社には神主さんが常駐していないため、御朱印は基本的に置き書きです。

しかし、以下の順序通りに長谷にある御霊神社に行けば、直接書いてもらうことができます。

1.まずは佐助稲荷神社で印だけもらう
2.御霊神社に行き、押印してある御朱印帳を見せ、印の上に墨書きしてもらう

先に御霊神社に行っても佐助稲荷神社の御朱印は拝受できないため、注意しておきましょう。

自然と調和し、長い間鎌倉を見守る佐助稲荷神社

美しい木々に囲まれ、鎌倉のかくれ里としてひっそり佇む佐助稲荷神社。見事に自然と調和しているその場所は、神聖で清らかな時間が流れています。決して大きな神社ではありませんが、見所も十分。商売繁盛のご利益にあやかりたい方や、密かに心を休めたい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

佐助稲荷神社
〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助2丁目22−12 
拝観料 無料
駐車場 無し
URL:https://sasukeinari.jp

記事を書いた人
鎌倉の海・山・街・人が大好きな、鎌倉市在住のフリーライターです。365日中360日以上鎌倉で過ごしています。鎌倉の街をぶらぶら歩きながら、穴場スポットや隠れた名店を探すのが日頃の楽しみです。このサイトで紹介する記事には、実際に鎌倉に住んでいる僕ならではの視点と感覚を盛り込んでいます。鎌倉で過ごす時間をより楽しい時間にしたい方は、ぜひ僕の記事だけでなく、このサイトの記事を読んでみてください。個人でもツイッター・ブログを開設しているので、鎌倉について知りたいことがあれば、ご訪問ください!