JR北鎌倉駅に降り立ってすぐの場所にある「円覚寺」。国宝である舎利殿をはじめ、多くの歴史的建造物が保存されていることはもちろん、「あじさいを堪能できる名所」としても人気を得ています。
初夏になると歴史深いその敷地内の各所に、美しい色を付けたあじさいが咲き誇るのです。
そこで今回は、円覚寺のあじさいが見頃の時期や5つの見どころを紹介します。
【北鎌倉・円覚寺】あじさいの見頃情報
円覚寺のあじさいは、例年5月下旬~6月上旬に咲き始めます。そこから徐々にあじさいの色が濃くなり、6月中旬~下旬に見頃を迎えるのです。
さらにあじさいが美しい初夏は、鎌倉時代後期に創立された境内にかかる美しい新緑の様子も心が洗われるような景色として必見です。
初夏の円覚寺で注目したい「あじさいの見どころ」5選
鎌倉五山の第二位である円覚寺は、鎌倉ならではの深い歴史と共存した美しいあじさいの美しさを拝めることができる名所の一つ。
円覚寺に初夏訪れたら見逃せない、5つの見どころポイントを解説します。
歴史散歩の入り口「白鷺池」
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円覚寺はJR横須賀線の線路をまたぐ形で、境内が広がっています。
そして線路越しに総門を望む踏切の手前側にあるのが、「白鷺池(びゃくろち)」です。趣のある北鎌倉の駅舎を出てすぐのこの池の周りには、美しいあじさいが咲き誇っています。つまり円覚寺のあじさい巡りは、駅前からもう始まっているのです。
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円覚寺の象徴「山門」
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円覚寺に入りまず初めに見えるのが、円覚寺のシンボルでもある1783年に再建された山門。夏目漱石の「門」に出てくる山門としても有名です。
この山門を見上げるように眺めるあじさいは、写真スポットとしても注目されています。
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美しい方丈庭園へ向かう「参道」
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季節が変わるごとに美しい景観を見せる、円覚寺の「方丈」。池や木々、植物が織りなす晴れやかな景色を目当てに訪れる方も多いことでしょう。
そして初夏には、方丈に向かうまでの参道に、新緑の緑とあじさいの花々が広がっています。
参道には青や白のあじさい、方丈庭園周辺にはピンクのあじさいと、それぞれ表情の違うあじさいの花々を堪能できることでしょう。
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心を癒す境内で抹茶を「佛日庵」
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円覚寺の中にある佛日庵は、境内で抹茶が飲める休憩処があることから心癒されるスポットとして立ち寄られています。
そして初夏の佛日庵はあじさいを楽しめる場所としても親しまれているのです。
境内には整然たるガクアジサイ、入り口周辺にはかわいいつぼみのタマアジサイと表情それぞれのあじさいを楽しむことができます。
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霊場の静けさが響く「黄梅院」
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円覚寺の最も奥に位置する黄梅院の入り口には、白く咲き誇ったあじさいが迎えています。
黄梅院は北条時宗の妻であった覚山尼が、時宗の追善のために建立されました。夫の冥福を祈る深い妻の愛情が伝わるような厳かな霊場内の庭園に足を止める人も多い場所です。
あじさい巡りを楽しむ円覚寺
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円覚寺は広大な境内の中で美しいあじさいをゆっくりと楽しめるおすすめスポットです。
ヤマアジサイをはじめ、7~8種類の花が咲き境内を彩ります。木々の合間に光が差し、梅雨空の雨を浴びた後のあじさいが美しい色に輝く瞬間がシャッターチャンスです。
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青色のあじさいが多い円覚寺ですが、緑に囲まれる円覚寺内を鮮やかな色で綺麗に染めるあじさいは大変美しい光景です。
色々な場所に咲いているので、あじさい鑑賞を堪能しながらゆっくりと円覚寺を散策するのがおすすめです。
魅力満載の円覚寺であじさいを
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鎌倉あじさいの名所「明月院」が賑わうあじさいシーズンの北鎌倉エリア。是非欠かさずに訪れて欲しいのが今回紹介した「円覚寺」です。たくさんの歴史的建造物が保存され、見どころ満載の円覚寺で、緑の自然に癒されながらあじさい散策を堪能してみてはいかがでしょうか。
スポット名 | 円覚寺 |
住所 | 神奈川県鎌倉市山ノ内409 |
電話番号 | 0467-22-0478 |
拝観時間 | 08:00~16:30 |
HP | http://www.engakuji.or.jp/ |
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