自然

鎌倉の春を鮮やかに彩る!つつじが楽しめるスポット13選

2023.10.11

春の桜が終わると、4月の下旬からゴールデンウイーク頃にかけて楽しめるつつじの花。
代表的なのは鮮やかで美しい濃いピンクのものですが、そのほかにも白や薄いピンク、朱色などさまざまな種類があり、開花時期も多少ずれているので見飽きることがありません。
今回はそんなつつじの景色が楽しめるスポットをご紹介します。

大町エリア|閑静なエリアで見る豪快なつつじに圧倒される

閑静な住宅街が広がる大町エリア。
静かに佇む寺院には、色鮮やかなつつじの花が咲き乱れます。趣のある雰囲気と、つつじの花のコラボレーションをお楽しみください。

安養院のつつじは鮮やかに色付く圧巻の景色を見せてくれる

鎌倉駅から徒歩17分程の位置にある安養院。浄土宗の寺院で、山号は祇園山、寺号は長楽寺です。本尊は阿弥陀如来で、千手観音を安置しています。

こちらは山門前や境内に咲き誇るつつじが見もの。厳粛な雰囲気の中で、心を華やがせてくれます。
安養院は鎌倉随一のつつじの名所としても知られており、鮮やかなオオムラサキツツジが圧巻の景色をつくり出しています。

スポット名安養院
住所神奈川県鎌倉市大町3丁目1-22
電話番号0467-22-0806
参拝時間9:00~15:00

安国論寺でさまざまな色のつつじを楽しむ

建長5年に安房国から鎌倉入りした日蓮聖人が草庵を結ばれた場所に創建された安国論寺。
鎌倉の寺院の中でも有数の花の名刹として知られており、市の天然記念物に指定されている妙法桜や山茶花を楽しむことができます。

こちらで見られるつつじの見頃は、例年GW頃。薄ピンク、濃いピンク、白色など、様々な色になり、それぞれ違った美しさを感じることができます。
また、安国論寺の富士見台からは、由比ガ浜と市内の景色や、つつじ一色になった安養院もみられます。

スポット名安国論寺
住所神奈川県鎌倉市大町4丁目4-18
電話番号0467-22-4825
参拝時間9:00~16:30
URLhttps://ankokuronji.org/

鎌倉駅周辺エリア|鎌倉駅近くでつつじの季節を思う存分満喫

鎌倉駅から徒歩で訪れることのできるスポットにも、つつじの花が咲き誇るスポットが多数あります。
気軽に見に行くことができるので、鎌倉を訪れた際には鎌倉駅周辺を少し散策して、つつじの季節を堪能してください。

段葛のつつじは淡いピンク・白の可憐な色が魅力的

桜の名所として有名な鶴岡八幡宮の参道・段葛。二の鳥居から三の鳥居までの約500mの歩道で、桜のあとにはきれいに整備された淡いピンクや白のつつじが姿を見せます。
このつつじは2015年、平成の整備工事の際に植え替えられたもので、それまで植えられていたつつじは、東日本大震災で被災した岩手・宮城・福島の3県に2015年3月に寄贈されました。

鶴岡八幡宮のつつじと色鮮やかな春ボタンとの共演に魅了される

鎌倉を代表する神社である鶴岡八幡宮では、その広い敷地内にさまざまな植物が植えられており、春になると桜・春ぼたん・ミモザ・ニワウメ・藤棚などさまざまな植物の花が姿を見せてくれます。
つつじが見られるのは源氏池畔にある神苑ぼたん庭園。
春のボタンに加え、色鮮やかなつつじが咲き誇ります。池の水面に映る景色もあわせて、美しく幻想的な雰囲気が楽しめます。

スポット名鶴岡八幡宮
住所神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-31
電話番号0467-22-0315
参拝時間10月~3月:6:00~21:00
4月~9月:5:00~21:00
URLhttps://www.hachimangu.or.jp/

浄光明寺で藤と共に咲くピンクのつつじ

つつじのほか、春の桜や夏のアジサイ、秋のハギ、冬のウメやスイセンなど、四季それぞれの季節の花が楽しめる浄光明寺。
鎌倉駅西口から徒歩15分とアクセスが良いのも魅力のひとつです。
緑が豊かな境内の客殿前には美しく手入れされた濃いピンク色のつつじが姿を現します。多重塔や同じ季節に咲く藤と相まって、春の美しさを感じられますよ。

スポット名浄光明寺
住所神奈川県鎌倉市扇ガ谷2丁目12-1
電話番号0467-22-1359
参拝時間10:00~12:00、13:00~16:00

海蔵寺で春の花・新緑との共演を楽しむ

海蔵寺は駅から少し離れており、その分美しい自然が存分に楽しめるお寺です。
参道からは青紅葉と赤い紅葉が見られ、境内にはツツジやシャクナゲが咲いています。本堂と薬師堂の間を進むと、本堂横の斜面のやぐらを彩るように美しく咲いていて見ごたえがあります。
アヤメやオランダカイウが咲く庭園も見どころです。

スポット名海蔵寺
住所神奈川家鎌倉市扇ガ谷4-18-8
電話番号0467-22-3175
参拝時間9:30~16:00

長谷エリア|観光名所に咲くつつじに癒される

観光スポットの多い長谷エリアでは、春が来ると様々な花が咲き、華やかムードに包まれます。
つつじの花を楽しめるスポットもあるので、観光名所を訪れる合間に、鮮やかなうつつじの花で癒されてみては?

長谷寺のつつじはさまざまな種類を一気に堪能できる

鎌倉の西方極楽浄土と呼ばれ、境内に様々な植物を有している長谷寺では、月ごとにさまざまな草花を楽しめます。
つつじが咲くのは4月から5月にかけて。ゴールデンウイークの頃には、つつじや藤、牡丹などが見頃を迎えます。

紫がかった色からピンク、赤、朱色などさまざまな色のつつじが咲くので、色々な種類のツツジを一気に見られるのが魅力。
放生池脇の紅白のつつじは錦鯉との共演が神秘的で美しく見ものです。

スポット名長谷寺
住所神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2
電話番号0467-22-6300
参拝時間通常期間:8:00~16:30
延長期間:8:00~17:00
URLhttps://www.hasedera.jp/

収玄寺 ゆったりとした境内に咲くつつじ

収玄寺は鎌倉武士であった四条金吾の屋敷跡に建てられた日蓮宗の寺院。境内四季折々の美しい花が見られるほか、東郷平八郎元帥揮毫の「四条金吾邸跡」と刻まれた大きな石碑が建っていることでも有名です。
こじんまりとして落ち着く雰囲気の収玄寺の中で、色鮮やかなつつじは一層目を引く存在。本堂の前にピンク・赤色など、数種類が咲いており、じっくりと春を感じられるでしょう。

スポット名収玄寺
住所神奈川県鎌倉市長谷2丁目15-12
電話番号0467-25-3238
参拝時間7:00~17:00

高徳院で鮮やかなつつじ越しの国宝を見る

像高10mを越える高徳院の本尊・国宝銅造阿弥陀如来坐像が鎌倉大仏として有名な高徳院。長谷駅から徒歩10分の位置にあります。
高徳院では、季節ごとに桜・つつじ・サルスベリ・キンモクセイ・ススキ・紅葉など、様々な草木や花越しに国宝である鎌倉大仏を楽しめるのが特徴的な魅力です。
つつじは紫がかった濃いピンク色で、草木や青空によく映えて神秘的な美しさが感じられます。

スポット名高徳院
住所神奈川県鎌倉市長谷4丁目2-28
電話番号0467-22-0703
参拝時間8:00~17:30
URLhttps://www.kotoku-in.jp/

北鎌倉エリア|古都鎌倉で見る鮮やかなつつじ

古都鎌倉らしい雰囲気の残る北鎌倉エリア。
趣のある風景にも、鮮やかなつつじの花はとても映えて目を引きます。古都の落ち着いた風景と共に、華やかなつつじの美しい姿を堪能しましょう。

長寿寺の季節限定公開でつつじを愛でる

長寿寺は紅葉の時期と春から紫陽花の時期の週末のみ公開されるという、鎌倉でも珍しいお寺。そのため、あまり多くの観光客に知られておらず、北鎌倉の穴場的スポットです。
6月頃には裏庭に紫陽花が美しく咲き、脇道の切通しも隠れた紫陽花の名所。
春の庭園には多数の牡丹とともに咲くつつじの姿が見られます。白、ピンク、赤など色もさまざまで、美しく手入れされています。
4~6月、10月・11月しか公開されていないながら、季節ごとにさまざまな顔を楽しめるお寺です。

スポット名長寿寺
住所神奈川県鎌倉市山ノ内1503
電話番号0467-22-2147
参拝時間10:00~15:00

建長寺の静かな空間で建造物とのコラボレーションに見惚れる

長寿寺の向かいにある建長寺は、広い境内の最奥にある半僧坊でも有名なお寺です。
月の景趣を十分に眺めるという意味を持つ得月楼という庭園や、16世紀後半の日本の屋根の建築様式で作られた唐門など、さまざまな建造物の見ごたえも抜群です。
梵鐘の近くには鮮烈な赤色をしたつつじの姿が見られます。また、池に囲まれた塔頭回春院もつつじが見られる穴場スポットです。

スポット名建長寺
住所神奈川県鎌倉市山ノ内8
電話番号0467-22-0981
参拝時間8:30~16:30
URLhttps://www.kenchoji.com/

他のエリアにもある必見のつつじスポット

つつじの花の名所は、ご紹介したエリア以外にもあります。
この時期だけ特別に華やかなスポットや、花の寺と呼ばれるスポットも。

仏行寺 裏山の斜面沿いに咲き誇るつつじ

鎌倉駅から少し離れた笛田にある仏行寺では、本殿背後の斜面一面に咲き誇るつつじを眺めることができます。濃いピンク、白、朱色など、さまざまな色のつつじが植えられており、斜面のおかげで圧倒的な景色が楽しめるのが特徴です。

梶原景季の伝説が残る源田塚にもつつじが咲いており、上から見下ろす景色も絶景。

スポット名仏行寺
住所神奈川県鎌倉市笛田3丁目29-22
電話番号0467-32-2032
参拝時間~日没まで

瑞泉寺 藤棚とつつじがつくる春の風景

瑞泉寺は鎌倉公方の菩提寺として、鎌倉五山に次ぐ関東十刹にも列せられている、格式のある寺院です。
境内では四季を通して様々な花を楽しむことができ、春は桜や梅、藤、つつじが、梅雨には紫陽花、夏には芙蓉、秋には秋明菊や紅葉、スイセン、冬には梅など、季節に合わせて様々な表情を見せてくれるのが特徴です。
春のつつじも境内を彩ります。色は白、薄ピンク、濃いピンクなど。藤棚や周辺の新緑と相まって、開放的で深呼吸したくなるような美しい春の景色を演出しています。

スポット名瑞泉寺
住所神奈川県鎌倉市二階堂710
電話番号0467-22-1191
参拝時間9:00~17:00
URLhttps://www.kamakura-zuisenji.or.jp/

鮮やかなつつじが彩る春の景色

つつじは私たちの日常に近い植物で、季節になれば公園や道路でよく見かけるのであまり特別感を感じることがないという人も少なくないでしょう。
しかし鎌倉のつつじはよく手入れされているだけでなく、山門や大仏など、境内の建造物や周辺の新緑、さらに同じ時期に咲く春の花との共演によって、息をのむような圧巻の景色が楽しめます。
ぜひ鮮やかなつつじが彩る春の鎌倉を見に行ってみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人
関東在住のフリーライター。街歩き・読書・映画など、ひとりで楽しめるものが好きです。