自然

風情を感じさせる鶴岡八幡宮のぼたん

2023.07.26

鎌倉の観光名所「鶴岡八幡宮」の境内には「神苑ぼたん庭園」と呼ばれるぼたん庭園があります。
庭園には「正月ぼたん」、「春ぼたん」が植えられており、春と冬の季節になると美しいぼたん庭園を楽しむことが出来ます。境内では1年を通して四季を感じる様々な花を楽しむことが出来ますが、ぼたんは美しい庭園に綺麗に手入れされており、風情ある景色に心を動かされます。
年に2回楽しめる鶴岡八幡宮のぼたんの見どころをご紹介します。

武士の都・鎌倉の文化の起点と呼ばれる鶴岡八幡宮

鎌倉には多くの観光名所がありますが、「鶴岡八幡宮」は言わずと知れた一大観光スポット。
由比ガ浜から伸びる参道「若宮大路」をまっすぐ進むと見える「鶴岡八幡宮」は歴史的にも重要な場所であり、最近ではNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響もあって、多くの観光客で賑わっています。

「鎌倉殿の13人」にもあったように、武家社会が誕生した鎌倉時代において、鎌倉は国の中心として重要な場所でした。
鶴岡八幡宮の歴史は鎌倉幕府と共に始まり、歴史を刻み、伝統文化が生まれたとされています。
鎌倉幕府を開いた源頼朝の先祖に当たる源頼義公が1063年に京都の石清水八幡宮を鎌倉に勧請し、お祀りしたことが始まりとされ、源頼朝公によって現在の地に遷され、鎌倉幕府の重要な中心地となりました。この歴史ある鶴岡八幡宮は、国の重要文化財にも指定されています。

鶴岡八幡宮のぼたんの見頃

鶴岡八幡宮のぼたん庭園は年に2回開園します。
1月~2月には「冬ぼたん(正月)」、4月~5月には「春ぼたん(鎌倉ぼたん)」が花を咲かせ、庭園を彩ります。開園期間と見頃の時期は、気候によって若干ずれることもあります。

廻遊式日本庭園を彩るぼたん

鶴岡八幡宮の源氏池のほとりにある「神苑ぼたん庭園」。
このぼたん庭園は1980年に鶴岡八幡宮の創建800年を記念して造られた廻遊式日本庭園です。
庭園内には約100品種1000株のぼたんが植えられており、春と冬の年に2度、それぞれ違った美しさに心を動かされます。

藁囲いが可愛らしい「冬ぼたん」

春に咲くはずのぼたんを温室で育て、開花時期を調整した冬ぼたんは「正月ぼたん」とも呼ばれています。霜や雪から守る為に藁囲いを被っており可愛らしいぼたんを見ることができるのが冬に咲くぼたんです。
鶴岡八幡宮で初詣ついでに、日本庭園に咲き誇る風情あるぼたんを眺めるのもおすすめです。雪が降れば藁に雪が積もり、色鮮やかなぼたんが映え、美しい1枚を撮ることが出来ます。

和を感じさせる「春ぼたん」

春のぼたんは和傘を被っており、日本らしさを感じることが出来ます。

源平池の畔には桜も植えられており、桜の開花がぼたんの開花時期と重なれば、満開の桜とぼたんの美しいコラボレーションを楽しむことが出来ます。

神苑ぼたん庭園の中は、きれいに整えられていて居心地の良い空間。新緑と共にゆったりとぼたんの花を堪能してみては?

美しい空間で楽しむぼたん

綺麗に手入れをされた鶴岡八幡宮のぼたん庭園「神苑ぼたん庭園」。
春と冬、それぞれの季節の美しさを持つぼたんは見る人々の心を動かし、改めて日本の四季、花々の素晴らしさを気付かせてくれます。ぼたんが彩る時期に鶴岡八幡宮を訪れる方は、是非とも「神苑ぼたん庭園」の美しさに酔いしれてみてはいかがでしょうか。

スポット名神苑ぼたん庭園 (鶴岡八幡宮境内)
住所鎌倉市雪ノ下2丁目1-31
電話番号0467-22-0315
開苑時期●元旦~2月上旬
●4月上旬~5月上旬
開苑時間9:00~16:30 (入場は16:00まで)
URLhttps://www.hachimangu.or.jp/
記事を書いた人
鎌倉で生まれ育ち、地元が大好きな鎌倉っ子。海や山の自然、美味しい食べ物、そして歴史ある鎌倉を多くの人に知ってもらいたい、世界に広めたいと思っています。「鎌倉をもっと好きになった」と感じて頂く記事を紹介していきます。