自然

甘縄神明神社で早咲きの桜と荘厳な歴史を堪能する

2023.07.19

江ノ電長谷駅から徒歩5分と、アクセスのよい位置にある甘縄神明神社。
鎌倉最古といわれ、北条時宗や川端康成など、様々な人物と縁がある神社です。本殿は手前を社殿に、背後を長谷の山に守られるように佇んでおり、古くからの歴史の息吹を感じられるスポット。こちらでは、早咲きの桜・玉縄桜やソメイヨシノでお花見を楽しめます。

鎌倉最古と言われる神社の荘厳な雰囲気

源氏と縁の深い、鎌倉最古といわれる神社

和銅3年(710年)に行基が草創し、豪族染谷時忠によって創建されたといわれる甘縄神明神社。鎌倉時代には、源頼朝、政子、実朝らがお参りしており、源氏と縁の深いことでも有名。
甘縄には源頼朝以来、鎌倉御家人として活躍した安達氏の館があったといわれており、八代執権北条時宗は、安達邸(松下禅尼の甘縄の第)で誕生したと伝えられています。

文化・文学とともに歴史を刻む

万葉集にある「鎌倉の見越の崎の岩崩の君が悔ゆべき心は持たじ」の「見越の崎(みこしのさき)」は、甘縄神明神社裏山の神輿山ともいわれています。
また、川端康成の「山の音」に登場する信吾の家の裏山の神社のモデルともいわれており、古くから文化・文学などと関わりを持っている神社です。

小規模ながらも格式高い古社の雰囲気

源氏代々の棟梁から崇敬を受けた甘縄神明神社は、源義家や源頼朝によって、社殿の修理を受けています。現存する社殿はその頃のそのものではありませんが、それでも語り継がれてきた歴史を反映するような荘厳な雰囲気で、格式高さがうかがえます。

甘縄神明神社の桜の見頃

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早咲きの玉縄桜は、例年2月中旬から3月上旬頃に見頃を迎えます。気温の低い時期に開花し、鑑賞期間が長いのが特徴です。
ソメイヨシノも植えられているので、4月上旬頃まで楽しめます。

甘縄神明神社が誇る玉縄桜の見ごろの時期は、一般的な桜であるソメイヨシノなどよりも早いため、鎌倉に訪れる花見観光客がまだ少ない時期に鑑賞でき、大きな混雑は回避できます。
春の早い時期にゆったりとお花見をしたいという人におすすめ。

甘縄神明神社の桜の見どころ

歴史ある甘縄神明神社は、参道と鳥居、拝殿がほぼまっすぐに配置されています。鳥居の先に見事な桜が。見どころをご紹介します。

本殿へと続く石段前の景観が美しい

鳥居をくぐると、社殿へと続く石段の脇に植えられた玉縄桜が見えます。
玉縄桜は県立大船フラワーセンターで生まれた桜で、ソメイヨシノの自然交雑実生株が育成されたもの。花はソメイヨシノによく似た見た目をしています。見頃は1か月ほど続き、 ソメイヨシノが咲く頃まで楽しめます。

華やかに広がるソメイヨシノ

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石段を上がった先に建つ拝殿を背にすると、ソメイヨシノの桜並木があります。鳥居と桜のきれいで神社らしい景観を見ることができます。

早春の桜と歴史を楽しむならここ

鎌倉生まれの桜・玉縄桜を楽しみたいという人は、甘縄神明神社がおすすめです。
また、一般的なお花見の時期よりも早めに鎌倉に行く予定があるという場合や、混雑を避けてお花見を楽しみたいという人にもぴったり。たくさんの桜や広大な敷地があるわけではないですが、甘縄神明神社ならではの、古く荘厳な雰囲気・歴史を感じられるところが魅力。
鎌倉に数ある華やかな雰囲気のスポットよりも落ち着いた空気で、一味違った鎌倉の観光ができます。

スポット名甘縄神明神社
住所神奈川県鎌倉市長谷1丁目12-1
電話番号0467-22-3347
営業時間自由拝観
記事を書いた人
関東在住のフリーライター。街歩き・読書・映画など、ひとりで楽しめるものが好きです。