博物館・美術館

『鎌倉殿の13人』の世界に浸ろう!
鎌倉殿の13人 大河ドラマ館が鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムで開催

2023.07.19

今、鎌倉を賑わせているものの一つがNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」です。
三谷幸喜氏が手掛けるインパクトのある脚本をもとに、鎌倉を舞台に繰り広げられる迫力ある世界観は見入ってしまうこと間違いなしの作品。多くのファンが鎌倉を訪れています。
俳優小栗旬さん演じる北条義時をはじめ、豪華キャストが一堂に集結しているこのドラマは大変話題を呼んでおり、舞台となっている鎌倉ではドラマの放送に伴い、様々な場所で企画展などが目白押しです。

今回は企画展の一つ、鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムで開催されている「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」をご紹介します。
JR鎌倉駅東口を出て、小町通りまたは若宮大路を鶴岡八幡宮の方に向かって10分ほど歩くと、鶴岡八幡宮境内にある建物が「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」です。

鎌倉の魅力を紹介する新たな文化発信拠点

画像提供:大河ドラマ館

「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」は2019年6月に開館しました。当ミュージアムの建築は1951年に開館した神奈川県立近代美術館の旧鎌倉館を継承したものであり、モダニズム建築の巨匠と呼ばれたル・コルビュジエに師事し、国際的に高い評価を受けた建築家の坂倉凖三氏の設計です。神奈川県立近代美術館は日本初の公立近代美術館として開館しました。
また、2020年には「旧神奈川県立近代美術館」という名称で国の重要文化財に指定されました。
平家池の奥に建つミュージアムは白を基調とし、豊かな自然の中に調和され、光が差し込み、思わず長居してしまいたくなる場所です。

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムは、鎌倉をテーマに歴史や文化、自然などを紹介し、情報発信を行う文化交流施設であり、企画展などを開催しています。
2022年3月1日から2023年1月9日までは、2022のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送に合わせて、『鎌倉殿の13人』の世界に浸ることができる大河ドラマ館が開館中です。

「鎌倉殿の13人」の世界に浸る!実物とデジタルの融合展示

画像提供:大河ドラマ館

館内はそれほど広さを感じませんが、内容は盛りだくさん。実物展示やデジタル展示によるコンテンツで大河ドラマの世界に浸ることが出来ます。
ドラマをご覧になっていない方々でも、鎌倉の歴史などが分かり、多くの発見ができる場所となっています。

まず、館内に入ると展示されているものは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の作品概要やあらすじ、脚本家コメントなど。続いて、デジタルサイネージでは登場人物と出演者の紹介を見ることが出来ます。
デジタルサイネージでは、センサーに手をかざすことで、画面を触ることなく画面内を操作することができ、登場人物を選択すると一人一人の詳細が映し出されます。

画像提供:大河ドラマ館

ジオラマ展示では鎌倉幕府の当時の中枢を詳しく再現しており、ドラマのシーンを頭に思い浮かべながら見ると、鎌倉時代にタイムスリップしたかのような気分に。ここで学んだ後に鎌倉を歩きながら実際の場所を訪れてみることでより世界観が伝わるかもしれません。

また、館内には鎌倉幕府の一角をリアルに再現した場所があります。
小道具を使っての記念撮影ができるので、源頼朝になりきるもよし。北条義時になりきるもよし。
ぜひ、記念撮影をして鎌倉殿の世界に入り込んでみましょう。

画像提供:大河ドラマ館

壁に大きな映像が映し出されている展示がありますが、この体感展示はとても興味深く、インタラクティブ機能があります。
足元に示された指定場所に立ち、手をあげることによって画面が次々と変わっていきます。
ドラマの雄大な背景映像が映し出されて、まるでドラマの世界にいるかのような気持ちに。
大人数で参加することで、映し出される映像も変わってくるとのこと。ぜひ参加してみましょう。

また、館内にはドラマで主要人物たちが使用している衣装や小道具が展示されています。

画像提供:大河ドラマ館

奥に進むとシアター展示があります。
4Kスクリーンではドラマの魅力や、撮影、制作の裏側など、ドラマの裏側を知ることができる貴重な映像が放映されています。期間によって異なった内容を上映しているとのこと。
これを見てドラマを見ることで、2倍楽しむことが出来そうです。

他のフロアには、ドラマ出演者の方々のサイン色紙も展示されています。
ドラマ出演にあたって、実際に鎌倉を訪れた演者さんも多いとのこと。
豪華出演者がラインナップの「鎌倉殿の13人」。豪華な顔ぶれのサイン色紙に思わず興奮してしまいます。

館内にはお土産コーナーもあります。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のパッケージのお菓子など、ファンにとってはたまらないおみやげ物もたくさんありますので、お買い求め忘れがないように。

大河ドラマ館の入場にあたって

画像提供:大河ドラマ館

新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、入場に関しては日時指定制および定員制が導入されています。オンラインで事前に日時指定、チケット購入をするか、チケットカウンターにて当日券の購入及び日時指定も可能です。
また、「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」では年間パスポートも販売されています。

展示期間中、展示内容が少しずつリニューアルされますので、大河ドラマをより楽しむ為、何度も入場が可能なパスポートを購入するのも良いかもしれません。

「鎌倉殿の13人」の世界をより深く

現在、「鎌倉殿の13人大河ドラマ館」に入館の際に手渡されるパンフレットを提示すると、鎌倉歴史文化交流館・鎌倉国宝館へ各1回無料で入場することが出来ます。(2023年3月31日まで)
鎌倉歴史文化交流館では北条氏に関わる企画展、鎌倉国宝館では鎌倉殿と北条氏に関する展覧会を開催しています。

〈鎌倉歴史文化交流館〉

入場料一般400円 小・中学生150円
住所〒248-0011
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目5-1
電話番号0467-73-8501
開館時間10:00~16:00(最終入館15:30)
休館日日曜・祝日、年末年始、展示替え期間など
公式HPhttps://www.city.kamakura.kanagawa.jp/rekibun/yoshitoki20220409.html

〈鎌倉国宝館〉

入場料一般700円(高校生以上)、小・中学生 300円
住所〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-1
電話番号0467-22-0753
開館時間9:00~16:30(最終入館16:00)
休館日月曜(祝日の場合は翌平日)
公式HPhttps://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/28tennjikai.html

ドラマ館のあとはカフェでゆっくりと

画像提供:PIXTA

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムに併設するカフェ&ショップはお洒落な建物で、神社内に新しい風を吹き込むような空間。店内では2010年に強風によって倒伏した樹齢1000年のご神木「大銀杏」の樹幹を見ることが出来ます。
ガラス張りの店内には光が差し込み、外に広がる緑の景色に癒される空間です。
また、テラス席もある為、鎌倉の心地よい風に当たりながら一息つくのも良いかもしれません。
ホットサンドや、オリジナルの和スイーツ、ドリンクを楽しむことが出来ます。

〈鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムカフェ&ショップ〉

住所〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-53
電話番号0467-84-8993
営業時間10:00~17:00(16:30ラストオーダー)
定休日月曜(祝日の場合は翌平日)

ドラマと企画展巡りで「鎌倉殿の13人」の世界をより深く!

三谷幸喜氏が贈る予測不能エンターテイメントの「鎌倉殿の13人」。
時代劇の定石を破ったコミカルな描写も含み、視聴者を楽しませてくれる作品ですが、鎌倉幕府の背景とともに鎌倉の歴史を含めて分かりやすく再現されており、まるで本当に830年前にいるような感覚にさせてくれます。
そして、歴史好き、鎌倉好きにはたまらない作品となっています。
「ドラマだけでは難しい!」「もっと深く知りたい!」と少しでも感じたら、ぜひ「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」へ。
ドラマの世界をより深く知ることで、ドラマがより一層面白くなること間違いありません。

〈鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」〉

イベント期間2022年3月1日(火)~ 2023年1月9日(月・祝)
入場料大人 1,000円(高校生以上)/小人 500円(小・中学生)
※鎌倉国宝館・鎌倉歴史文化交流館への入場無料特典あり
住所〒248-0005
神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目1-53 鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
[鶴岡八幡宮境内]
電話番号0467-39-5306
開館時間9:30~17:00(最終入館16:30)

※下記期間はイベントなどのため開館時間が延長されます。
⇒『ぼんぼり祭り』
2022年8月6日(土)~8月9日(火):9:30~19:30(19:00最終入場)
⇒お盆の期間
2022年8月10日(水)~8月17日(水):9:30~18:00(17:30最終入場)
休館日無休(展示替え休館日除く)
公式HPhttps://taiga-kamakura.jp/
記事を書いた人
鎌倉で生まれ育ち、地元が大好きな鎌倉っ子。海や山の自然、美味しい食べ物、そして歴史ある鎌倉を多くの人に知ってもらいたい、世界に広めたいと思っています。「鎌倉をもっと好きになった」と感じて頂く記事を紹介していきます。