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“絶景と踊ろう。” なみおと盆踊り祭に込められた想い【小川コータさんインタビュー】

2023.11.08

2022年10月に開催されたなみおと盆踊り祭、通称“なみぼん”(以下、なみぼん)。多くの人を魅了したなみぼんが、2023年にも開催されることが決定しました。
なみぼんが開催される場所は、まさに心奪われるような絶景を見ることのできる稲村ケ崎公園です。絶景をバックに、生演奏で盆踊りをするという特別な盆踊り祭について、込められた想いや2023年の詳細、さらには昨年のなみぼんの様子を写真を添えてお伝えします。

▼この記事の取材ご協力者

左:小川コータさん 右:とまそんさん画像提供:小川コータ&とまそん

小川コータさん
なみおと盆踊り祭を主催されているメンバーのお一人です。
鎌倉在住で、【小川コータ&とまそん】という湘南密着のウクレレユニットを組んで活動されています。
今回インタビューについて快諾してくださり、小川コータ&とまそん、なみおと盆踊り祭実行委員会を代表して、なみおと盆踊り祭に込められた想いや開催経緯などをお話ししてくださいました。

今までの盆踊り大会とは違う!なみおと盆踊り祭とは

【なみぼん】夕陽と共に楽しむ

なみぼんが初めて開催されたのは、2022年10月。今回お話を伺った小川コータさんと相方のとまそんさんの他、市民からなる実行委員の企画運営により開催されました。
このお祭りの前身となったのが、2021年に鎌倉の別の場所で小川コータ&とまそんが中心となって開催された、盆踊り大会。その際コータさんは、来場された人たちが本当に楽しそうに生演奏で盆踊りする姿を目にしたといいます。こうした2021年の盆踊り大会の経験を経て、翌年2022年には海・江ノ島・富士山の絶景を誇る稲村ケ崎公園で“なみぼん”の開催が決定されました。

『絶景と踊ろう。』コンセプトに込められた真の想い

【なみぼん】絶景バックに盆踊り

稲村ケ崎公園の魅力を噛みしめるイベントに…

盆踊り会場である稲村ケ崎公園について伺ったところ、コータさんはこのように熱く語ってくださいました。

小川コータさん談:
「稲村ケ崎公園は夕日のスポットとして知られているものの、僕も近所に住んでいるとうっかり美しい景色への感謝を忘れてしまいがちなので、改めて世界一の景色を眺めて噛みしめるイベントにしたかったんですよね」

「100年先も続く」地域の風景として“心に残る”イベントを

【なみぼん】生演奏で盆踊り①

2年目の開催となった、なみぼん。地元在住者が揃うバズトリ編集部としても、この先ずっと通い続けたいお祭りとして期待が高まっています。そこで今回のインタビューでは、ずばり“なみぼんの未来”について、伺ってみました!

すると、コータさんは「地域のイベントとして根差していきたいですね。地域の風景として100年先も続くイベントになれば嬉しいです」と回答してくださいました。その理由についてさらにお話を伺うと、ここにもとても素敵な想いが込められていたのです。

小川コータさん談:
「海がずっときれいとは限らないじゃないですか。
海でずっと泳げるとは限らない、景色がきれいなことは当たり前ではない…
だからこそ“今あるこの景色を”目の前にして、ずっとこのお祭りが続けられるように、ちょっとした努力を日々続けていきたいんです。」

【なみぼん】生演奏で盆踊り②(画像提供:なみおと盆踊り祭実行委員会)

誰もが気軽に参加できる盆踊りを、鎌倉の美しい景色の中で踊ったという記憶。それはきっと、子供にとってはより特別な記憶として残るのではないでしょうか。
特にコロナ禍に直面してしまった今の子どもたちにとって、少し遠い存在になってしまったお祭りという楽しい文化を、美しい景色と共に心に残してほしかったと話してくださったコータさん。
そして、その絶景は当たり前ではなく、守っていかなければいけないものだという気持ちを持ってほしいとも語ってくれました。

このように、忘れてはいけない気持ちを思い出させてくれるお祭りへの想いが、『絶景と踊ろう。』というコンセプトに込められているのです。

なみおと盆踊り祭の楽しみ方いろいろ

生演奏で踊れるという時点で、今までにない楽しみ方ができるなみぼんですが、魅力はそれだけではありません。ライブやダンスの披露、そしてこども縁日や出店もあるので、一般的なお祭りの雰囲気を残しながらも、新しい要素も取り入れているのです。
まさに子どもも大人も魅了する、これからもずっと続いてほしいと思えるお祭りが誕生しました。そこで次に、なみぼんが待ち遠しくなる楽しみ方の数々を紹介します。

絶景バックのステージに感動

【なみぼん】絶景バックのステージ(画像提供:なみおと盆踊り祭実行委員会)

盆踊りの音楽を生で演奏してくれるという特別なお祭り、なみぼん。
そんななみぼんのステージでは、盆踊りの曲以外にも、アーティストの方の演奏やダンスなどを楽しむことができます。その際の会場は参加型のステージが印象的で、まさに演者・観客が一体となって楽しんでいました。
さらにお祭りの最中には、「こどもみこし」も開催されるというように、私たちが馴染みのあるお祭り要素も盛り込まれているのです。

2023年出演予定のバンド・アーティスト|当日のタイムスケジュール

11:00-AMADA BAND [バンド]
11:40-teamSunny[キッズダンス] /teamHINATA[キッズHipHop]
12:10-Sol Art Dance School 鎌倉 [キッズHipHop]
12:30-Nā Pua Melia Hula Studio [フラ]
12:50-Ka’aina Malamalama with レイヒヴァ オ ナ ラニ [フラ]
13:30-フルカワトラッド [ジャズバンド]
14:10-ハラウ フラ カウルオカラー鎌倉 [フラ]
14:30-ハラウ・フラ・オ・ナーカマリィ・オ・カラー [フラ]
15:00-駄菓子屋ROCK [バンド/駄菓子撒き]
15:50-鎌倉なみぼんバンド [生演奏盆踊り]
16:30-hanah spring [シンガーソングライター]
17:15-小川コータ&とまそん [バンド]
17:50-鎌倉なみぼんバンド [生演奏盆踊り]

出演アーティストの詳しい情報は公式サイトをチェック!
https://namibon.net/artists

屋台・キッチンカーでお祭りの雰囲気を満喫

【なみぼん】縁日の様子(画像提供:なみおと盆踊り祭実行委員会)

なみぼんでは、屋台やキッチンカーが出店し、お祭りの雰囲気を楽しむことができます。
2022年は、綿菓子やヨーヨーすくい、ポップコーンの屋台など、たくさんの子どもが行列を作っていました。

2023年出店予定のお店(フード&ドリンク・マルシェ)

フード&ドリンクのお店
EAT UP MANIAチキンオーバーライス/フライドポテト/生ビール/レモネード
鎌倉Roast Beef Standローストビーフブリトー
タイ村 BEACHROOM焼き物/ガパオライス/スムージー/アルコール
ファーマーズチキン 稲村ヶ崎店ロティサリーチキン
betcciナチュラルワイン
YUKA GOHAN CAFEオーガニックジャーマンポテト/ラップサンド/かき氷ビール/オリジナルレモネードなど
ヨリドコロさばサンド/さつま揚げ
rebake廃棄になりそうなパン「ロスパン」の出品&湘南小麦のパン
コーヒートラック”DoubleTall Coffee”最高のエスプレッソからお作りするコーヒードリンクとティードリンク(アイス&ホット)など
鎌倉ビールクラフトビール(鎌倉ビール)
マルシェ
papicoart&KOJAYaromaヘナアート×アロマスライム
鎌倉竹部竹細工灯り(お祭りで手持ちできる竹シェードライトやランタン)の販売
トライフル鎌倉メダカファームメダカすくい
Happy Mareシーサーの絵付け体験/パフェ缶/Inamura Ice Ball/あんバターベーグル/琉球雑貨など販売

詳しい出店情報は公式サイトをチェック!
https://namibon.net/branchstore

鎌倉にちなんだ景品が嬉しい『なみぼんうちわくじ』

【なみぼん】2022年のなみぼんうちわくじ(画像提供:なみおと盆踊り祭実行委員会)

小川コータさん談:
「楽しかった気持ちを、うちわと一緒に持ち帰って思い出に残してもらいたい。」

ステージの合間で抽選会が行われる『なみぼんうちわくじ』。2022年のなみぼんでは、うちわくじのうちわを持っている人がたくさんいて、会場に一体感が出ていた印象です。
さらにくじが付いているので、当たれば景品がもらえるのも嬉しいポイントです。
景品は地元鎌倉の企業やお店から提供されるとのことで、鎌倉の企業の公式グッズや地酒が手に入るチャンスがあります。
なみぼんは無料で参加できますが、なみぼんうちわくじを買うことで、今後もお祭りを継続していくための応援ができます。みんなで同じうちわを持って、盆踊りをもっと楽しみましょう。

2023年なみぼんうちわくじについて

【なみぼん】2023年のなみぼんうちわくじデザイン(画像提供:なみおと盆踊り祭実行委員会)
  • 前売り販売開始:2023年10月1日
    (当日受け取り・前売りの方が当たりが多いかも!?)
  • 前売り販売はこちらから⇒https://namibon.net/uchiwakuji
  • 景品を提供してくれる協賛店舗・企業を募集中!(9月末まで)

思わず息をのむ絶景!稲村ケ崎公園ならではの景色と雰囲気

【なみぼん】稲村ケ崎公園からの絶景

何度もお伝えしていますが、稲村ケ崎公園と言えば、絶景がポイントです。特に夕日が沈む時間帯の美しさは、思わず息をのむほど。
2022年のなみぼんでも、天気に恵まれたこともあり、昼間は青い海と青い空の絶景を楽しみ、美しい絵画のような夕景も見ることができました。
みんなで盛り上がりながら、時には景色を満喫しながら、一日中楽しく心に刻まれる日を過ごせるに違いありません。

2022年なみおと盆踊り祭の様子をご紹介

2022年に初めて開催されたなみおと盆踊り祭は、天気に恵まれ青空の下で行われました。多くの人で溢れかえり、大盛況のうちに幕を閉じたのです。
当日の写真と共に、2022年のなみぼんの様子をお伝えします。ぜひ雰囲気を味わってみてください。

2022年なみおと盆踊り祭の様子

【なみぼん】稲村ケ崎公園からの景色

美しい景色をバックにステージが組まれ、多くの人がみんな一体となって音楽やダンスを楽しんでいました。
稲村ケ崎公園の良いところは、公園の芝部分が斜面になっているところ。芝生に座れば、自然とステージを見下ろすライブ会場のようになるのです。お友達と並んでお酒を飲んだり、談笑したり、ゆったりとステージを楽しむ人の姿が印象的でした。

【なみぼん】縁日の様子

子どもたちがワイワイしていた縁日の様子。人気のところは行列ができていましたが、これぞお祭り!といった光景でした。

【なみぼん】美しい夕景

そして、多くの人が見とれていた夕景の時間帯。この日は贅沢にも、夕日・江ノ島・富士山が三拍子揃うというミラクルが起きていました。
お祭りでこんな絶景を見られる経験は、なかなかできるものではないでしょう。

【なみぼん】夜のなみぼんの風景

日が沈んでからも、映える絶景が広がり、さらにお祭りは盛り上がりました。
ラストで行われた『鎌倉なみぼんバンド』による盆踊りは、会場全体で一体となって素敵な瞬間となりました。

環境に配慮したお祭りで広められた想い

【なみぼん】廃材を活用した看板(画像提供:なみおと盆踊り祭実行委員会)

小川コータさん談:
「お祭りの後なのに、自分たちが想像していたよりもゴミは少なく、皆さんの高い意識に、実行委員みんなで驚きました。
ゴミを減らすこと、残されたゴミをゼロにすることを次回以降も追及していきたいと思います。」

なみぼんは、環境に配慮した考えが随所に取り入れられたお祭りです。
主催者の方々はなみぼんが始まる前から、様々な試みを実践されています。その活動が事前に広められていたことで、2022年のなみぼんでは、参加者の意識がとても高かったとのことでした。
なみぼん後のゴミ拾いを手伝ってくれる方がいたり、来場者数の多さにもかかわらず、そもそも落ちているゴミがほとんどなかったというびっくりするようなお話も聞けました。
なみぼんに参加する際には、絶景を守ることについてもきちんと考えていきたいですね。

環境に配慮した試み

  • お祭り開催前からのクリーン活動(タウンクリーン、ビーチクリーン)
  • 廃材を活用した看板作り(ワークショップ開催予定)
  • キッチンカーや出店で使われる器は、紙やバイオプラスチック製品を採用(プラスチック禁止)
  • なみぼんうちわくじのうちわは、竹と紙を使用

昨年のなみぼんのダイジェスト映像

なみおと盆踊り祭・2023年詳細

開催日程2023年10月21日(土)11:00~19:00(ステージは18:30まで)
場所稲村ケ崎公園(鎌倉海浜公園稲村ヶ崎地区)
神奈川県鎌倉市稲村ガ崎1丁目19
アクセス江ノ電 稲村ヶ崎駅から徒歩7分。
駐車場、駐輪場なし。
江ノ電からの絶景を楽しみつつ、公共の交通機関で訪れてみてください。
入場料無料
公式サイトhttps://namibon.net/

絶景を守っていくためにずっと続いてほしい『なみおと盆踊り祭』

【なみぼん】お祭りのエントランス(画像提供:なみおと盆踊り祭実行委員会)

小川コータさん談:
「子どもたちが大人になった時、この風景を見て「子どもの頃から変わらずきれいだ」と思ってくれる未来を目指して、来場された人たちが日々少しずつ環境に意識できるようになるイベントにしたいですね」

子どもの頃の楽しい思い出として、多くの人の記憶に残る盆踊り大会。
みんなで踊ってお祭りの雰囲気を楽しもう、という概念はそのままに、新しい要素を取り入れたのが、なみおと盆踊り祭です。
稲村ケ崎公園という絶景のロケーションで開催されるお祭りは、本当に特別で魅力的な雰囲気が漂います。
未来もこの景色が変わらずこの場所で見られますように、という想いが込められたお祭りを、みんなで繋げていけたらいいですね。2023年のなみぼんもみんなで盛り上げていきましょう。

記事を書いた人
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