自然

鎌倉随一のあじさいの絶景『明月院ブルー』の世界に浸る

2023.07.27

鎌倉のあじさいと言えば、明月院を想像する方が多いのではないでしょうか。
あじさいシーズンが特に人気のある鎌倉の中でも、明月院は「あじさい寺」と呼ばれるほど梅雨の時期は美しい風景を見せてくれる名所です。
毎年多くの方を魅了してやまない明月院のあじさいの魅力とは?見頃や見どころ、楽しみ方をご紹介します。

明月院のあじさいの見頃

【明月院】あじさい色に染まる境内

【例年の傾向】
開花時期:5月下旬~7月上旬頃
見頃時期:6月上旬~下旬にかけて
剪定時期:7月5日~7月7日(2023年予定/鎌倉観光公式ガイド参照)

最も美しいあじさいが見られるのは6月中旬から下旬なのでお見逃しなく。
なお、あじさいは美しさを保つことや風通しを良くするという理由で、剪定が必要な植物です。
明月院でも見頃を過ぎる頃にあじさいの剪定を行うようなので、遅めの時期にあじさい散策に出かける場合は、剪定日に要注意。
鎌倉観光公式ガイド(鎌倉市観光協会の公式サイト)では、剪定日の情報が掲載されています。こちらを確認してから訪れることをおすすめします。

鎌倉で一度は見ておきたい明月院ブルー

【明月院】美しい明月院ブルー(画像提供:宮本英治)

明月院のあじさいの種類と言えば「ヒメアジサイ」。あじさいシーズンになると、約2,500株のヒメアジサイが境内を彩ります。その光景は、しっとりと美しく神秘的。北鎌倉の趣ある風景と相まって、県外からも多くの方が見に訪れるほどの美しさを放ちます。

【明月院】至る所に咲く明月院ブルーのあじさい

同じく鎌倉のあじさい寺と呼ばれる長谷寺ではあじさいの種類や色が豊富ですが、落ち着いたヒメアジサイのブルーで統一されているのも明月院の魅力の一つです。
ヒメアジサイは、昭和のはじめに牧野富太郎(まきのとみたろう)博士が発見し名付けた品種だそう。咲き始めは淡い色ですが、そこから徐々に青みを増して、明月院ブルーと呼ばれるほどの特別な風景を見せてくれます。

明月院ブルーの見逃せない美しさ

明月院であじさいの美しさを堪能できる見どころをご紹介します。長い列に並ぶことの多いあじさいシーズンの明月院。訪れたら絶対に見逃せないポイントをぜひ抑えておきましょう。

明月院ブルーで埋め尽くされる山門前

【明月院】明月院ブルーと山門

鎌倉のあじさい風景で、最も有名と言ってもいいほどの絶景が見られるのは「明月院の山門前」。
趣のある山門と明月院ブルー、そしてすり減った感じがより一層風情と歴史を感じさせる鎌倉石の石段が魅力的な風景です。

【明月院】石段を囲むようにあじさいが咲く

石段を上がっていくと両側にあじさいが咲き乱れ、あじさいの美しさを余すところなく感じられるスポットに。
この場所の明月院ブルーの景色は圧巻で、この景色を求めて大行列になるのも頷けます。

明月院ブルーが咲き乱れる境内

【明月院】通路の両側に咲くあじさい

あじさいの見頃を迎えた境内は、至る所に明月院ブルーのあじさいが咲き、上品なブルーで溢れています。
山門前もそうですが、それ以外の道も両側にあじさいが咲いている場合があり、明月院ブルーに囲まれて、その美しさを堪能することができるのです。

【明月院】あじさいに囲まれる通路

思わず写真に収めたくなる光景が多く見られますが、人が多いとなかなか神秘的な明月院ブルーの景色を撮るのは難しいもの。
開門の時間に合わせるか、閉門直前に行くことで満足のいく写真が撮れる可能性は高まるでしょう。

お地蔵様とあじさいの光景に癒される

【明月院】花想い地蔵とあじさい

境内の開山堂の前には「花想い地蔵」という季節の花を抱えたお地蔵様がいます。あじさいの季節には、美しいあじさいをあふれるほど抱えて穏やかな表情で置かれていて、その姿を見るだけで癒されます。

【明月院】お地蔵さまとあじさい

明月院には花想い地蔵の他にも、お地蔵様とあじさいの癒しスポットが数箇所あるので、ぜひ見つけてみてください。

芸術的な花手水に釘付けになる

【明月院】美しい花手水

咲き乱れるあじさいはもちろん美しいですが、花手水もフォトジェニックで見逃せません。思わず見入ってしまう美しさ。
花手水は鎌倉内でも様々なお寺や神社で見ることができますが、それぞれの特徴が出るところ。明月院の花手水は、シンプルであじさいの魅力が引き立っています。

梅雨の時期にはハナショウブも見逃せない

【明月院】雨露に濡れるハナショウブ

明月院であじさいが見頃を迎える頃、本堂後庭園ではハナショウブも見頃を迎えます。白や紫のハナショウブが咲き誇り、あじさいとは異なる美しさを放つ魅力的な光景を見ることが可能です。
本堂後庭園は期間限定で特別公開されますが、こちらは通常の拝観料とは別に特別拝観料がかかります。

【明月院】ハナショウブとあじさいの共演

本堂後庭園の奥にもあじさいが咲くので、あじさいとハナショウブを同時に写真に収めることもできるのも嬉しいポイント。

明月院のうさぎ小屋で癒しの時間

【明月院】うさぎ小屋

明月院にはうさぎ小屋があり、うさぎが飼われているのをご存じですか?本堂の近くのうさぎ小屋では数羽のうさぎを見ることができます。
また境内にはうさぎの置物も各所にあり、至る所で気持ちを和ませてくれることでしょう。
あじさいシーズンの明月院はとても混雑し、写真スポットには行列ができることもあるので、息抜きにうさぎを見て癒されてみては?

お子さんを連れて訪れた時の気分転換にもなりそうです。可愛らしいうさぎの顔出しパネルもあり楽しめそう。

あじさい寺で幻想的な明月院ブルーを堪能

あじさいシーズンには人で溢れかえる鎌倉の中でも、特に人気のある明月院。混雑覚悟にはなりますが、明月院ブルーの美しい光景はぜひ一度は見ていただきたい絶景です。
混む時間帯を避けて訪れることができれば、明月院ブルーの幻想的な世界に浸れるでしょう。人が多くても、並んで見る価値のある光景だと思えるはず。
ハナショウブも咲いていたり、あじさい以外の楽しみもあるので、梅雨の時期の明月院を思う存分堪能してください。

スポット名明月院
住所鎌倉市山ノ内189
電話番号0467-24-3437
拝観時間9:00〜16:00
※6月拝観時間:8時30分~17時00分(最終受付16時30分)
拝観料高校生以上:500円、小中学生:300円、障害者:無料(要障害者手帳)*付添1名無料
【本堂後庭園公開】拝観料と改めて500円
URLhttps://trip-kamakura.com/place/230.html
記事を書いた人
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