JR横須賀線、江ノ島電鉄「鎌倉駅」東口を出て5分ほど歩くと、賑わいをみせている市場があります。
ここは『鎌倉市農協連即売所』といい、鎌倉市内と横浜市長尾台町の農家が生産した農作物を自ら販売している農作物直売所。『レンバイ』という愛称でも親しまれています。
レンバイとは
地元農家が外国人の牧師から、ヨーロッパのマルシェスタイルを教わったのがきっかけで、昭和3年に発足しました。
鶴岡八幡宮の参道、若宮大路の茶屋の休憩所を借りて始め、次に現在の丸七商店の場所を経て、戦後の32年に現在の場所に移転しています。
実に80年以上の歴史を持っている市場なのです。
出店時間は午前8時から日没もしくは野菜がなくなるまで。
地元民のほか、一流レストランのシェフや観光客など多くの人が訪れ、日によっては日没を待たずに品物が売り切れてしまうほどの盛況ぶりをみせています。
4班の組合員が4日ごとに出店しており、作り手と直接お話ができるので、野菜の説明やおいしい食べ方などを聞けるのもうれしいところです。
鎌倉野菜とは
神奈川県鎌倉市およびその周辺で生産されている野菜を鎌倉野菜といい、1年を通して切れ目なく販売ができるように少量多品目の野菜を栽培しているのが特徴です。
鎌倉の良好な気候・風土を活かし、1年間に約60品目が栽培されています。
その品種の多さから、「七色畑」と呼ばれているほどです。
野菜の種類は葉物野菜や夏野菜のトマトやキュウリ、冬場の大根などのおなじみの野菜類のほか、季節によってフェンネルやズッキーニなどの西洋野菜も。
カラフルなニンジン類や、バジルやレモングスなどのハーブ類、アイスプラントなどの珍しい食材も市場に並んでいます。
普通のスーパーマーケットでは見かけることのできない食材も多く出品されているので、野菜の彩りを楽しめること間違いなしです。
鎌倉ブランドの黄色いKマーク
鎌倉野菜は長らく地産地消の食材として地元民に愛されており、東京の有名飲食店のシェフが買い求めに来るようになったことで1998年頃から注目され始めました。
現在、鎌倉野菜には必ず黄色いKの『鎌倉ブランドマーク』がついています。
地元農家では化学肥料を減らすためにさまざまな努力をしており、その中でも新鮮・安全・安心の三拍子そろった農家だけが鎌倉ブランドに認定され、鎌倉野菜を販売できる仕組みです。
鎌倉観光の際には、鎌倉野菜を持ち帰るエコバッグがあると便利ですね。
観光のおみやげに、新鮮な鎌倉野菜や生産者との楽しい時間はいかがでしょうか。
スポット名 | 鎌倉市農協連即売所 |
住所 | 〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1丁目13-10 |
営業時間 | 午前8時頃から日没もしくは野菜がなくなるまで |
駐車場 | なし |
URL | http://kamakurarenbai.com/ |