自然豊かな環境に恵まれた安国論寺。訪れるだけで癒されるような空気感が魅力のお寺です。そんな安国論寺には、見事なしだれ桜が山門と本堂の横に咲き乱れます。
風情ある光景が出迎えてくれるので、より一層春のお花見気分を高めてくれるお寺。静かな空間の中で、しっとりと美しいしだれ桜を堪能できます。鎌倉市の天然記念物に指定されている妙法桜も咲くので、春におすすめの隠れ名所。
大町にひっそりと佇む伝統ある緑豊かなお寺
安国論寺がある場所は、建長5年に日蓮聖人が初めて草案を結び、約20年間過ごした土地。日蓮聖人が修行したとされる「御法窟」という岩屋で、北条時頼に建白した国の安泰と人々の幸せを願った『立正安国論』が執筆されたと言われています。
熊王尊殿の脇の階段を上がると「富士見台」があり、鎌倉駅方面から由比ヶ浜まで一望できます。晴れた日には富士山を望めることも。日蓮聖人がその富士山に向かって、毎日法華経を唱えたと伝わります。
また、安国論寺は鎌倉有数の花の名所としても有名で、四季折々の花々や紅葉で彩られ美しい姿を見せてくれる緑豊かな古刹。日蓮聖人の桜の杖が根付いたとされる妙法桜やサザンカは、共に鎌倉市の天然記念物に指定されています。
安国論寺の桜の見頃
安国論寺では、春はしだれ桜が有名で山門から出迎えてくれます。本堂横でも見事に咲き誇るしだれ桜の見頃は、例年だと3月下旬から4月上旬にかけてです。
市の天然記念物である妙法桜は、4月上旬から4月中旬頃にきれいに花を咲かせます。
花の名所で楽しむさまざまな種類の桜
安国論寺ではしだれ桜をはじめ、妙法桜やソメイヨシノもお寺の近くで見ることができます。緑豊かな環境の中で、趣ある桜風景を堪能してみては?
しだれ桜に出迎えられて安国論寺の花見散策が始まる
安国論寺に到着するとまず出迎えてくれるのが、山門前にあるしだれ桜。山門に降り注ぐように咲き乱れる薄ピンクの桜の花々がなんとも美しく、緑の多い空間の中で、その場だけパッと華やいでいる印象。
安国論寺の中で最も古い木造建築である山門としだれ桜の組み合わせが、しっとりと風情のある雰囲気を醸し出しています。美しい光景に引き込まれるように、安国論寺でのお花見がスタート。
見事に咲き誇るしだれ桜に心を奪われる
山門前に続き、本堂の横にも立派なしだれ桜が咲き乱れています。本堂の厳かな雰囲気と相まって、しだれ桜の美しさが引き立って見えます。
他の角度から見ても、石塔としだれ桜のコラボレーションはしっくりとくる組み合わせで目を奪われます。ここまでボリュームのある、見上げるようなしだれ桜は珍しいのではないでしょうか。
鎌倉市の天然記念物『妙法桜』は可憐で美しい
安国論寺の妙法桜は、鎌倉市の天然記念物に指定されている貴重なもの。御小庵と言われる拝殿の近くに咲きますが、その樹齢は約760年とも言われています。
山桜の一種で、日蓮が持ってた杖を突き刺しそれが根付いたという伝説がある桜。花は白っぽく八重になっていて可憐な印象です。
安国論寺を出ても桜散策を楽しめる
しだれ桜に癒されて安国論寺を出ると、そこには華やかなソメイヨシノのトンネルが続いています。薄ピンクの桜の花がアーチ状になっていてとても豪華。
しだれ桜とは一味違う美しさがあるソメイヨシノまで、しっかりと満喫できます。どこまでも桜風景が続き、満たされた気持ちで花見散策を終えられそう。
伝統ある古刹でゆったりと桜の季節を楽しむ
大町の閑静なエリアにある安国論寺。見事なしだれ桜や、天然記念物に指定されている貴重な妙法桜、さらにはソメイヨシノも堪能できる贅沢なスポットです。
静かで落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと桜散策を楽しんでみては?
スポット名 | 安国論寺 |
住所 | 神奈川県鎌倉市大町4丁目4−18 |
電話番号 | 0467-22-4825 |
拝観時間 | 9:00〜16:30 |
定休日 | 月曜は閉門(祝日の場合は開門) |
拝観料 | 100円 |
URL | https://ankokuronji.org/index.html |