鎌倉観光は移動がカギ。トゥクトゥクと電動自転車レンタルで、目的地までの時間も思い出に
週末の鎌倉。小町通りの賑わい、由比ヶ浜の穏やかな波音、そして古都を包む静寂。
何度訪れても新しい発見があるこの街ですが、少しだけ頭を悩ませるのが「移動」のこと。
人気のスポットは点在しており、すべてを徒歩で回るには少し距離がある。かといって、車は渋滞が心配だし、バスや電車は混雑していて、車窓の景色をゆっくり楽しむ余裕がないことも。
「移動は、ただ目的地に着くまでの時間」——そう思っていませんか?
今、鎌倉ではその移動時間を「旅のメインイベント」に変える、新しいモビリティサービスが注目を集めています。
誰かが決めたルートではなく、自分の意志でハンドルを握り、風を切り、路地の匂いを感じる。今回は、事業者の思いと共に、鎌倉の景色と一体になれる2つのモビリティサービスをご紹介します。
01_心が動く、風が抜ける。電動トゥクトゥク「Emobi(えもび)」

どこか愛らしく、異国情緒を感じさせる3輪の乗り物。それが「Emobi(えもび)」の電動トゥクトゥクです。
鎌倉駅西口から徒歩1分。御成通り沿いにレンタル店舗があります。
「トゥクトゥク」と聞くと、海外の賑やかな通りを爆走するエンジン車を想像するかもしれませんが、Emobiは鎌倉の街にしっくり馴染む、静かでスムーズな電動車両。普通自動車免許さえあれば、誰でも簡単に運転することができます。
Emobi の最大の特徴は、横幅わずか1.2mというコンパクトなサイズ感です。 一般的な乗用車ではすれ違いに気を使うような路地もスイスイ進めるだけでなく、最大のメリットは「駐車場所」にあります。 車のコインパーキングだけでなく、バイクの駐輪場や、提携している飲食店の軒先、自転車置き場のちょっとしたスペースに駐車させてもらえることも,。 「駐車場が見つからない」という鎌倉観光最大のストレスから解放され、気になるお店を見つけたらサッと立ち寄れる。この気楽さは、一度体験すると手放せません。
「バイクと車のいいとこ取り」な操作感

「トゥクトゥクなんて運転できるかな?」という心配は無用です。 必要なのは普通自動車免許(AT限定可)だけ。ヘルメットの着用義務もありません(※安全運転には十分ご注意ください)。
操作は足元のペダルではなく、ハンドルのアクセルで調整するため、感覚としては自転車に近く、ペーパードライバーの方でも少し練習すればすぐに馴染むことができます。 3輪構造のため転倒の心配が少なく、後部座席に2人、運転席に1人の計3人で乗っても安定感は抜群です。
準備不要で、季節も天候も味方に

最高速度は時速約50km、航続距離は約40kmと、鎌倉〜江ノ島エリアを半日かけて周遊するには十分なスペック。 もし充電が減っても、Emobi はバッテリー交換式。店舗に戻れば満タンのバッテリーにすぐに交換できるため、充電待ちのロスタイムがありません。 また、開放的な車両ですが、冬場や雨の心配がある日は「ホロ(幌)」付きの車両も選べます。 風を感じたい日はオープンに、寒い日は守られながら。季節や天候に合わせて、常にベストなコンディションで旅をサポートしてくれます。
「移動」を「感動」に変えたい

「Emobi」という名前には、単なる「Electric Mobility(電動モビリティ)」という意味だけでなく、「Emotional Mobility(感情を動かすモビリティ)」という創業者の想いが込められています。
共同創業者の後藤詩門さんが大切にしているのは、五感で感じる体験。
「ドアも窓もない開放的な車両だからこそ、風の触覚、海の潮の香り、遮るもののない景色、そして街の音をダイレクトに感じられます。移動そのものが楽しく、価値あるものになるように」。
そんな想いから生まれたEmobiは、ただのレンタル車両ではなく、家族や恋人、友人と同じ空間で笑顔を共有できる存在です。
【Emobi モデルコース】海風を感じる「鎌倉〜江ノ島」爽快ルート
Emobiの真骨頂は、海沿いの国道134号線を走る開放感にあります。例えば海沿いを楽しむこんなモデルコースを紹介します。
10:30 鎌倉駅西口「Emobi鎌倉」を出発
簡単なレクチャーを受けたら出発。まずは海を目指してハンドルを切ります。
11:00 由比ヶ浜〜七里ヶ浜
国道134号線へ。左手にきらめく海を見ながらのドライブは最高の一言。ドアがないので、潮風を全身で浴びながら走ります。
12:00 「Pacific DRIVE-IN」でランチ
七里ヶ浜の駐車場にある絶景カフェへ。トゥクトゥクなら駐車もスムーズ。ガーリックシュリンプやスムージーをテイクアウトして、海を眺めながらのランチタイム。
13:30 江ノ島へ上陸
そのまま江ノ島まで足を伸ばします。江島神社へ参拝したり、少し足を伸ばして「岩屋」の洞窟を探検したり。Emobiなら、少し遠いエリアも疲れ知らずで移動できます。
15:00 稲村ヶ崎で少し休憩
帰路は稲村ヶ崎に立ち寄り、江ノ島と富士山のシルエットを眺めます。
16:00 店舗へ返却
夕暮れの余韻に浸りながら鎌倉駅へ帰着。
現在、湘南エリアでは、鎌倉店のほかに湘南モノレール「湘南江の島駅」近くの湘南江の島店(無人出発)、小田急片瀬江ノ島駅そばの小田急片瀬江ノ島店の3拠点を展開しています。
海沿いの街を、点ではなく線でつなぐように。今後は逗子や藤沢への拡大も予定しているそうです。
現在は「借りた店舗で返却」が基本ですが、将来的には別店舗への返却も可能になる予定とのこと。片道だけの利用や、街をまたいだ移動も、ぐっと自由になりそうです。
湘南エリアの車両は現在30台。週末は稼働率が高くなるため、利用を考えている人は事前予約がおすすめ。
<Emobi 鎌倉店>
| 住所 | 神奈川県鎌倉市御成町1-2(鎌倉駅西口徒歩3分) |
| 要件 | 普通自動車免許が必要(AT限定可) |
| 料金 | 4時間4980円〜 |
| ウェブサイト | https://www.emobi.co.jp/hub/kamakura |
02_路地裏も、坂道も、スタイリッシュに発見する。「TROUVER(トルーバー)」

Emobiは自動車免許が必要ですが、自動車免許がない人もレンタル可能な電動アシスト付き自転車や特定小型原付が揃っているのが、TROUVERです。
「TROUVER(トルーバー)」は、フランス語で「発見する」という意味を持つ言葉。
鎌倉駅西口から徒歩30秒の便利な場所に拠点を構えるこのショップは、電動アシスト付き自転車や電動スクーターなど、一人ひとりのスタイルに合わせた「発見の旅」をサポートしてくれます。
旅の「相棒」をセレクトする。多彩なラインナップ

「TROUVER」が提案するのは、画一的なレンタルサイクルではありません。旅のスタイルに合わせて乗り物を選ぶ「モビリティのセレクトショップ」という体験です。
店舗には、オーナーが安全性とデザインにこだわり抜いた、個性豊かな3つのタイプの車両が並びます。
1. 免許不要で楽しめる「特定小型原付」

「免許はない。でも、風を切って走ってみたい」
そんな気持ちに応えてくれるのが、16歳以上なら免許不要で乗れる“特定小型原付”シリーズです。ラインナップには、座ってゆったり走れるスクータータイプも。最大時速は20km。原付ほどのスピード感ではないけれど、街なかを移動するにはちょうどいい軽やかさです。
たとえば、江ノ島まで。あるいは、海沿いを抜けて逗子や葉山方面へ。電車とはちがう、自分のペースの移動が叶います。観光の足としても、ちょっとした気分転換としても。湘南の風景を、いつもより少し近くに感じられる選択肢です。
2. 鎌倉の坂道も安心。「電動アシスト自転車」

実は一番人気なのが、この電動アシスト自転車。「バッテリー切れの不安なく、一日中遊び倒したい」というアクティブ派に選ばれています。
TROUVER の自転車は、デザイン性が高くスタイリッシュなだけでなく、安全性も折り紙付き。中にはチャイルドシート付きの車両もあり、小さなお子様連れのファミリーが「ママチャリ」ではなく「かっこいい自転車」で鎌倉を巡ることも可能です。
3. パワフルに遠出する。「電動スクーター(要原付免許)」
原付免許をお持ちなら、よりパワフルな電動スクーターという選択肢も。坂道の多い鎌倉の奥座敷や、海沿いを長く走りたい時に頼もしい存在です。
「乗っている姿も、旅の思い出になるように」

TROUVERが取り揃えている車両選びの基準は、徹底した「安全性」と、思わず写真を撮りたくなる「デザイン性」です。
手軽に買えるような安価なものは置かず、国の保安基準をクリアした(型式認定を受けた)メーカー製のみを厳選。女性でも足つきが良く、乗りこなしやすいサイズ感が選ばれています。
「どれに乗ろう?」と迷う時間も、旅の楽しみの一つ。スタッフに相談しながら、あなただけの「鎌倉の相棒」を見つけてください。
※特定小型原付は16歳未満の方は運転できません。交通ルールを遵守してご利用ください。
また、TROUVERでは旅の荷物が邪魔にならないよう、手荷物預かりサービスも完備。「荷物を預けて、身軽になって、まだ見ぬ鎌倉を見つけてほしい」。そんなおもてなしの心が、旅の自由度をぐっと高めてくれます。

【TROUVER モデルコース】隠れ家カフェと絶景寺院を巡る「路地裏・坂道」ルート
小回りの利く電動スクーターや電動自転車なら、徒歩では躊躇する坂道や、車では入れない細い路地もスイスイ進めます。
10:00 「TROUVER」でレンタル&荷物預け
大きな荷物を預けて身軽に。スタッフから丁寧な講習を受けて、自分に合った車両(特定小型原付や電動アシスト自転車など)を選びます。
10:30 銭洗弁財天 宇賀福神社
徒歩だと息が切れる急な坂道も、電動モビリティなら楽々。洞窟を抜けた先にある神秘的な神社でお金を洗い、金運アップを祈願。
11:30 佐助稲荷神社〜路地裏散策
赤い鳥居が連なる佐助稲荷へ。その後は、大通りを外れて路地裏へ。ガイドブックには載っていない、素敵な佇まいの古民家カフェや雑貨店を「発見(TROUVER)」するのがこの旅の醍醐味。
13:00 報国寺(竹寺)
鎌倉駅の反対側、浄明寺エリアへ移動。美しい竹林で知られる報国寺で、抹茶をいただきながら静寂なひとときを。
14:30 鎌倉駅周辺でショッピング〜返却
最後は駅周辺に戻り、お土産探し。4時間ほどの利用がスタンダードですが、バッテリーの心配が少ない電動アシスト自転車なら、一日中乗り回すことも可能です。
<TROUVER >
| 住所 | 神奈川県鎌倉市御成町11-2ヤノヤビル 1階 |
| 料金 | 原付4時間4800円、電動アシスト自転車・特定小型4時間5500円 ※試乗は無料 |
| ウェブサイト | https://www.trouvermobility.com/ |
「乗ること」で出会える、新しい鎌倉の表情

風の温度で季節を知るEmobi、路地の奥で自分だけのお気に入りを見つけるTROUVER。
どちらも共通しているのは、移動を「省略すべき時間」ではなく、「味わうべき時間」に変えてくれることです。
「あのモビリティに乗ってみたいから」という理由で、次の鎌倉行きを決めてみる。
そんな軽やかな旅のスタイルが、あなたの鎌倉の思い出をより一層、鮮やかに彩ってくれるはずです。
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