光明寺の山門楼上公開で特別な景色を堪能する

2023.07.25

鎌倉駅から少し距離がありますが、海の近くということで、お寺と海の町の両方の雰囲気を感じることのできる光明寺。鎌倉らしいとも言える魅力があるお寺。
光明寺では、期間限定で普段は上がることのできない立派な山門に上がり、特別展示を見たり景色を眺めたりすることができます。春と秋の年2回行われる山門楼上公開についてご紹介。
※この記事の写真は、春の山門楼上公開時に撮影したものです。

桜シーズンは特に美しい広々とした境内が魅力

光明寺は浄土宗の大本山です。創立は鎌倉時代の寛元元年の1243年と言われており、第4代執権北条経時が開基となって、然阿良忠を迎えて開山されました。経時がなくなった後も時頼をはじめとして代々の執権が敬った寺院と言われています。
江戸時代には、徳川家康が浄土宗学問所として定めると、関東の他の寺院の中でも第一位として非常に栄えました。
広々とした境内には堂々とした印象の大殿(本堂)があり目を引きます。
鎌倉で最大級の木造の古建築とのことで、国の重要文化財にも指定されている他、山門に関しても鎌倉にある寺院の門として最大。

裏山に登ると、材木座海岸や稲村ヶ崎方面、そして遠くに富士山という絶景を見ることができます。
ゆったりと見て回ることのできる境内は、春には多くの桜が花を咲かせ、華やかに彩られます。
本堂近くには、古代ハスが植えられているという庭園もあり、四季折々の風景を楽しむことができるのも魅力です。

山門楼上公開の時だけ見られる風景は魅力満載

光明寺では春と秋の年2回、立派に構える山門を特別に公開しています。その期間は山門の上に上がることができ、普段は目にすることのできない特別な景色を見ることができます。
光明寺の山門楼上公開の魅力をご紹介。

立派な山門に上がれるという特別感

鎌倉にある寺院の門の中で、最も大きいと言われる光明寺の山門。
光明寺を訪れるとその存在感に引き込まれます。山門は弘化4(1847)年に造られたもの。大きさは、間口約16m、奥行き約7m、高さ約20m。現在の山門は再建されたものであり、最初は明応4(1495)年に建立され、今よりもさらに大きいものだったとか。造りとしては禅宗の五山形式が浄土宗に取り入れられたもので、五本の柱によって間仕切りがされて中央の3つの間が入り口となっています。2階建ての一階は和風、二階は中国風の造り。

普段から、山門の下を通り抜けることはもちろんできますが、2階に上がるのは期間限定です。
高さがあるので、海や山などの清々しい景色を見ることができるところが魅力的。さらに、山門の上から境内を見渡すということはここでしかできないのではないでしょうか。
この特別感をぜひ味わってみてください。

鎌倉市街から海、そして富士山も見える絶景に出会える

山門の高さは約20mあるということで、山門楼上公開の時だけ、山門からの美しい景色を目にすることができます。
光明寺は住宅街に囲まれ、海から徒歩数分という立地にあり、山門の上からも鎌倉市街と海を見渡すことができるのです。鎌倉市街と共に見えるのは、稲村ヶ崎や江ノ島、そして材木座海岸。条件が合えば、富士山を望むこともできるのが嬉しいポイントです。
境内から、そこまでの絶景を見ることができるのは珍しいのではないでしょうか。
それも山門楼上公開の時限定の楽しみなので、ぜひお見逃しなく。

桜シーズンは見逃せない

光明寺の山門楼上公開は、春はちょうど桜シーズンを迎える頃から始まります。その時期に山門に上がることができた場合、境内に美しく咲き誇る桜の様子を山門の上から眺めることができます。
桜を上から見るというのもなかなかない機会。

特に光明寺は、広々とした境内に桜の木がたくさん植えられているので、桜が見頃を迎える頃の、山門の上からの景色は見逃せない美しさです。
境内全体がピンク色に染まり、華やかな雰囲気の中で堂々と構える本堂が見応え抜群。
(2030年頃までは、本堂の改修工事が行われるため、ほぼ見えないようになっています。写真は改修工事前に撮ったもの。)

この時期しか見られない色鮮やかな像に目を惹かれる

光明寺の山門楼上には、釈迦三尊像、四天王像、十六羅漢像が安置され、春と秋の楼上公開の時のみ見ることができます。
山門楼上公開では、山門から見える景色に目が行きがちですが、安置される像も貴重なものであり見応えがあるので、この機会に見てみてください。

釈迦三尊像も輝いていて目を引くのですが、四天王像と十六羅漢像も色鮮やかでとても目立っています。このような色彩の像は珍しいのではないでしょうか。

2023年のスケジュール

4月1日(土)~5月7日(日)の期間で山門楼上が公開されます。
【受付時間】10時から15時30分まで(受付は寺務所にて)
【拝  観  料】山門楼上特別公開 500円
※2023年秋の山門楼上公開については、まだ詳しい日程のお知らせが出ていません。

光明寺の特別な風景に出会いたい

光明寺の山門公開は、普段見ることのできない特別な景色を見ることのできる貴重な機会です。
特におすすめは桜が見頃になるシーズン。満開の桜を上から見渡すことができて思わず魅了されます。ですが、その他の時期も広々とした境内、そして材木座海岸や稲村ケ崎などを臨む開放的な風景に出会えるチャンスでもあります。
いつもとは違う特別な風景をゆったりと楽しんでみては?

寺院名光明寺
住所神奈川県鎌倉市材木座6丁目17-19
電話番号 0467-22-0603
拝観時間6:00〜17:00
(10月15日~3月31日:7:00~16:00)
寺務所受付:9:00〜16:00
拝観料無料
※山門楼上特別公開 500円
URLhttp://komyoji-kamakura.or.jp/
記事を書いた人
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