自然

自然の息吹感じる竹の庭・報国寺のあじさい

2023.07.19

鎌倉駅からバスで滑川沿いを行き、10分ほどの浄明寺エリアにある報国寺。このエリアは浄妙寺、一条恵観山荘などがあり、鎌倉の中でも特に豊かな自然が味わえることで有名なエリアです。
今回は、そんな浄明寺エリアにある報国寺のあじさいについてご紹介します。鬱蒼とした竹林とのコラボレーションは他にない見ごたえがありますよ。

美しい竹林が広がる「竹の庭」のあじさいの見頃

報国寺】石塔・石仏とあじさい

報国寺は境内にある竹林が有名で、別名「竹の庭」として観光客にも人気のスポットです。鐘楼や山門など、建造物も滋味があり見ごたえがあります。

1334年に創建された臨済宗建長寺派の寺院である報国寺。本尊は鎌倉時代につくられた釈迦牟尼佛で、鎌倉市指定文化財に指定されています。
開山は天岸慧広といわれ、開基は利尊氏の祖父足利家時とも上杉重兼ともいわれており、両家の菩提寺でした。1438年に起きた永享の乱で敗れた鎌倉公方足利持氏の子・義久がこの寺で自刃したという歴史もあります。

境内には、孟宗竹約2,000本からなる竹林があり、竹寺としても有名。古くからの日本の雰囲気の残る建造物と相性抜群な竹林は、その背の高さに圧倒されるほど。奥に進むたびに竹が深まり、陽光が細かく差し込む風景も幻想的で美しいです。
また、竹林の中には休耕庵という休憩所があり、こちらでは拝観料の200円に300円を加えると利用することができます。ていねいに淹れられたお茶とお菓子を飲みながら、ゆったりと流れる時間を味わえます。昼頃は混んでいることがあるので、空いている朝に訪れるのがおすすめ。澄んだ空気も味わえますよ。

報国寺のあじさいは、例年6月中旬頃に咲き始め、6月下旬頃に見頃を迎えます。

古刹の雰囲気の中に咲くあじさい

6月中旬頃になると、報国寺の境内にちらほらとあじさいの姿がみられます。ガクアジサイや西洋アジサイなど、品種や色も豊富です。活き活きと生えている背の高いものから柵の中に揃えられたものなど、さまざまな姿をみることができます。

趣のある門の前で出迎えてくれるあじさい

【報国寺】門の前で出迎えてくれるあじさい

報国寺では、門の前からあじさいが出迎えてくれます。
あじさいシーズンの到来を知らせてくれるあじさいに誘われて、風情のある境内へ。
森厳とした雰囲気の中に咲くあじさいは、苔の生えた道すがらや鐘楼、滋味に富んだ山門・本堂と相まって、一風違った美しさを感じることができます。
竹をあしらった柵などがそこかしこに使われており、全体的に渋く落ち着いた雰囲気の中であじさいを楽しめます。

竹林とあじさいのコラボレーション

【報国寺】竹林とあじさい(画像提供:宮本英治)

報国寺のあじさいの量はそこまで多くはありませんが、なにより他と違うのは、圧倒的な竹林とのコラボレーションが楽しめるところです。
空一杯に広がる竹林からきらきらと漏れる陽光を受けて佇む報国寺のあじさいは、あじさいの名所といわれる鎌倉のなかでも唯一無二の景色といえるでしょう。

苔とのコラボレーションも

【報国寺】整えられた美しい苔

報国寺の境内には、道すがらや石像などに苔が生えているようすがみられます。
ただ苔というとあまり手入れされていないという印象を受けますが、こちらで見られる苔は芝生のように一面を覆っており、目を瞠るような美しさを楽しめます。
苔の種類は数十種類と多く、さまざまな形をしています。

【報国寺】石仏とあじさいのコラボレーション

境内に並ぶお地蔵さんにも苔が見られ、あじさいとのコラボレーションも抜群。自然の息吹を感じられる景色です。

鬱蒼とした自然の美しさを堪能

自然の美しさを堪能できる浄明寺エリアにある報国寺では、竹林や苔とあじさいのコラボレーションが魅力です。
鎌倉にはたくさんのあじさいスポットがありますが、自然のエネルギーを全身で吸収できるような報国寺の境内は唯一無二といえるでしょう。
景色、におい、音など、五感すべてで感じる報国寺境内の自然とあじさいとのコラボレーションをぜひ楽しんでみてください。

スポット名報国寺
住所神奈川県鎌倉市浄明寺2丁7番4号
電話番号0467-22-0762
参拝時間9:00~16:00
拝観料300円 
抹茶(干菓子付): 600円
URLhttps://houkokuji.or.jp/
記事を書いた人
関東在住のフリーライター。街歩き・読書・映画など、ひとりで楽しめるものが好きです。